ホームレスは冬をどうやって生き抜くのか
先週近所の図書館に本を借りに行ったら、身なり的にホームレスだとおぼしき50代~70代ぐらいの男性を10人ほど見かけた。
3か月前(9月ぐらい)に行ったときは、1人も見かけなかったので、暖を取りに来たのだろう。
家がないのだから、図書館カードを作れるはずもなく、本も借りれない。
ただ暖房は効いているので、外で震えるのと比べたら図書館内は天国なのだ。
ホームレス独特のにおいが図書館中に、しかも彼らがいるフロアに広がっていて、図書館利用者は一様に顔をしかめていた。
なぜホームレスは図書館に集まってくるのか。
それは公共施設だから。
飲食店だと「他のお客様の迷惑になるので、、、(ストレートに言うと営業妨害ですよ)」という言葉によってつまみ出されてしまうからだ。
営利目的ではない公共施設に営業妨害という言葉は成立せず、図書館職員も声をかける大義名分を失われる。
でもそんなホームレスにとって天国である図書館も、遅くても8時ごろには閉まってしまう。
翌朝、僕の最寄りの図書館が開くのは9時30分だ。
夜20時から朝9時30分の間、彼らはどうやって寒さをしのいでいるのだろうか。
24時間営業のファストフード店の夜はカオス
先ほど、ファストフード店では、「営業妨害」や「食品衛生的な側面」から、異臭を放つ客に対し、退店を命じることは出来る。
確かに人道的観点から、声をかけにくいのはその通りだが、他の客がご飯を食べれないレベルであれば、致し方ないだろう。
でも、実際に24時間営業のファストフード店などを訪れてみると、安いコーヒー一杯で夜12時から朝早くまで、寝たようにうずくまっているホームレスを多く見かける。
そもそも、そんなに客もいないので、ファストフード店のスタッフも見て見ぬふりをしているのかもしれない。
こうして、11月から3月上旬ごろまでの肌寒い時期をホームレスはサバイバルしているというわけである。
国はホームレス専用の国立の簡易宿泊施設をつくったらどうか?
私は、ホームレスを野放しにするぐらいなら、ホームレス専用の国立の簡易宿泊施設をつくったらどうかと思う。
ホームレスも助かるし、ホームレスの放つ異臭(中にはズボンが糞尿に紛れた人も少なくない)やに困っている飲食店や、その他の人達も大助かりだ。
そして、簡単な仕事をしてもらえれば、WINWINなのではないか。
誰だって好き好んでホームレスしているわけではない。
僕自身ホームレスにいつかなるのではないかと半分覚悟している。
でも他人の金を盗むぐらいなら、会社に自尊心を傷つけられやつらに魂を売り渡すぐらいなら、はたまた借金するぐらいなら、ホームレスになった方がマシだと思っている。